大人のための予防歯科
大人の予防歯科では、定期的にお口の中を診査し、予防処置と必要に応じた治療を行います。予防処置としてメインとなるのは、歯科衛生士が行う専門的な歯の徹底した歯のクリーニング(PMTC)。誰にでも磨き残しはあるものなので、定期的なクリーニングで虫歯や歯周病などの病気を予防します。
大人がかかりやすい病気 歯周病
日本の成人の約8割がかかっている病気ともいわれている歯周病。歯周病は初期段階で自覚症状なく進行し、治療せずに放っておくと歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)が深くなり、歯を支える顎の骨が溶け、しまいには歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気です。
また、歯周病は糖尿病の発症や早産、低体重児を出産するリスクを高めるといわれています。全身の健康維持、健康な胎児育成のためにも、予防歯科は効果的なのです。
妊娠中の歯周病について
妊娠中は虫歯や歯周病にかかりやすくなるといわれています。そのため、この時期の予防は大変重要です。
なぜ虫歯・歯周病になりやすい?
妊娠中はホルモンバランスの影響で唾液の分泌量が減少し、歯にプラークが付着しやすくなり、虫歯や歯周病、妊娠性歯肉炎になりやすくなります。特に歯周病になると、炎症物質が早産や低体重児出産のリスクを高めるといわれています。歯周病にかかっている妊婦は、そうでない女性に比べ、早産のリスクが約7倍も高いというデータがあるほど。定期的に予防歯科を受診し、健康な口腔内を維持しましょう。
定期検診をおすすめしている理由
奈良市のもりた歯科クリニックでは、お口の状態を少しでも長く健康な状態で保つために3ヶ月に1度ほどのペースで定期検診を受けることを以下の2つの理由からおすすめしています。
理由1 痛みも治療費も抑えられる
痛くなってから行う治療は、虫歯や歯周病の症状がある程度進行しているため、お金がかかるうえに少なからずお口の中にダメージが残ります。さらにメンテナンスを怠ることで、再発してお口の中の状況が悪化するだけでなく、治療費もかさんでしまいます。
そこで当院がおすすめするのが定期検診です。定期検診を年に2回以上受けている人は、治療のみ行っていた人の6割程度の負担(65歳の段階)で済むというデータも出ています。定期検診はその都度で費用がかかりますが、虫歯や歯周病の予防や早期発見・早期治療につながるので、長い目で見たときに治療費を抑えることができるのです。
理由2 60~70代で差がでる残存歯の数
定期検診を受けている人は、受けていない人に比べ、60~70代の残存歯の数が多いというデータがあります。そのデータでは、50代のころは違いがあまり見られないものの、60代になると3本以上、70代になると9本と年をとるごとに残存歯の数に差がでてくるそうです。
日々のセルフケアだけでは、お口の中の汚れを完璧に落としきれません。ご自宅でのケアをしっかりと行うことにプラスして、定期検診によって歯科医師や歯科衛生士によるプロのケアを受けることが、将来的にご自身の歯を多く残すことにつながるのです。
また、当院では患者様のご要望にあわせて保険または自費(フッ素塗布やPMTCなど)の診療での予防歯科をご案内しています。積極的に予防に取り組みたい際は、当院までご相談ください。