お子さんの食生活、見直してみませんか?
食育とは
食育とは、簡単にいうと食品や調理、食文化、食糧問題、食べ方など、総合的な食に関する知識を養う教育のことです。
現代では核家族化が進み、共働きの家庭が増え、子どもたちの個食(家族が別々に食事をすること)が当たり前になっています。その結果、レトルト食品などの加工食品を好き勝手に食べる子どもたちが増えています。このことが急速に私たちの食の内容や食べ方に影響を与えています。共食(誰かと一緒に食事を楽しむこと)は人とのコミュニケーションの場、子供の五感を育てる場として非常に重要です。そのため、子どもたちに正しい食生活を身に付けさせる「食育」の必要性が叫ばれているのです。
理想的な食べ方
子どものころには特に、保育所、幼稚園、学校、家庭で人と楽しくよく噛んで食べることが五感(味覚、触覚、聴覚、視覚、嗅覚))を刺激し、子どもの感性を豊かに育むことにつながります。成長期の食育に関しては2つの狙いがあります。ひとつは食と心の関わり、食べ方の自立と自律、歯・口の成長と食べ方の関わりなどです。もうひとつは自身の心・栄養・食べ方を通して肥満や生活習慣病の予防など、特有なライフステージの中で心身の健康を保つことになります。
高齢者においては、口からよく噛んで食べることは健康な心・身体を保つためには必要です。長期間にわたって口からよく噛んで食べられないと、日常生活の活動性・自発性の低下、不安の増加など精神的にも影響を及ぼすことが近年の研究からわかってきました。歯は抜けたままにせず、義歯などで補い、食事を楽しむことが心身の健康へ繋がります。
おやつについて
子どもが大好きなおやつ。ですが、悲しいことにおやつで虫歯になることが多いのも事実です。せっかくおやつタイムを設けるのであれば、以下のことに注意し、お子さんに合わせておやつを出してあげましょう。糖分・塩分・油分をうまくコントロールして出してあげるのがポイントです。ガムを食べたいならキシリトール入りのガム、甘いものが食べたいのなら果物にするなど、いつものお菓子に一工夫してあげましょう。
おやつの時の注意
- 夕食に影響のない量にしましょう
- 甘さが残るおやつ、歯にくっつきやすいおやつは避けましょう
- かみごたえのあるおやつを選びましょう
- おやつの後は必ず歯磨きを!
キーワードは「ひみこのはがいーぜ」
「ひみこのはがいーぜ」――このような標語をご存知でしょうか? ものをよくかむことの効用を謳った標語です。よくかむことは、全身のさまざまな機能を発達させ、唾液の分泌が活発になることで口腔内の健康にもつながります。また、口腔内だけでなく、全身の健康にも影響します。日頃から「ひみこのはがいーぜ」を意識してかみましょう。
もりた歯科クリニックのスタッフと一緒に食育について考えてみませんか?どうぞお気軽にご相談ください。